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Lesson-succulent plants

梅雨や夏に、枯れてしまったら・・・

2022.06.30

成長期にはどんどん増える多肉植物ですが、

夏になると調子を崩して枯れてしまったり、

少なくなったりする事が少なからずあります。

要因は様々ありますが、高温多湿の土に耐えられずに根が窒息死したり、

土にいる菌が繁殖して病気で枯れてしまう事もあります。

多肉植物は高温多湿がとても苦手。

しかし、毎年夏は必ずやってきます!

ポイントを押さえて夏を乗り切りましょう!

エケベリア属ラズベリーアイス。
春に胴切りし子株が沢山出ていましたが、
葉が白っぽく半透明に。触るとブヨブヨします。

→変色した葉を取り、茎が黒くなっていないかすぐに確認します。

 

ポイント①

夏でも多肉植物をよく観察し、お世話しましょう。

暑くて外に出るのも大変な夏。

しかし、早朝や夕方の涼しい時間を選んで、ぜひ多肉植物を観察しましょう。

昨日と変わった所はないかどうか。

黒や茶色、半透明に変色している葉はないか。

そして、水を欲しそうにシワシワになっていないかどうか。

シワシワになっている株があれば、夕方に水やりしましょう。

株の大きさや土の種類、鉢の構造によって乾き方は違いますので、

一つずつ確認してみてくださいね。

エケベリア属ルンヨニー。
一見キレイかなと思うこの株も、下の葉の数枚が黒く変色して枯れていました。
→色が変わった事に気付いたらすぐに葉を取り茎を確認しましょう。

ポイント②

もし蒸れてしまった多肉植物を発見したら・・・

「ジュレる」とも言われる多肉植物の蒸れて枯れる現象。

カラカラに枯れるわけでは無くて、葉が透明になってグジュグジュになったり、

葉が黒くなったりします。

葉を触るとすぐにポロポロ取れる事もあります。

徐々に症状が出てくる事もあれば、

一夜にして葉が全てバラバラに取れてしまっている事もあります。

こんな事があるととても悲しくなってしまいますが、

まずは、救出を試みてみましょう。

① まず、変色した葉を全て取り除きます。

② 次に、葉をとった場所の茎を見てみましょう。

茎は黒くなっていますか?綺麗な色の茎をしていますか?

もしも茎が変色していたり茎が枯れているようなら、

その部分はしっかりカットして取り除く必要があります。

エケベリア属
ある日突然、前触れなく変色して枯れてしまいました。
葉も茎も根も、全滅してしまっていました。
こうなった株は残念ながらもう復活しません。

【茎が変色している場合】

変色した場所をしっかりカットします。

そのほかの部分はそのまま挿し木にしたり葉挿しにしたりしてみましょう。

そしてもしも土が湿ったままなら、

一旦鉢から土ごと出してそのまま風通しの良い場所に置いて

土を乾かしましょう。

乾いたらまた鉢に戻して大丈夫です。

パキフィツム属ベビーフィンガー
一部の葉が茶色く変色していました。
→まだ全滅していないので、綺麗な葉も取り、葉挿しします。

【茎がきれいな場合】

茎に変色した場所がなければ、そのまま管理します。

引き続き観察をして更に進行しないかどうか、日々見ていきましょう。

そして、その株は蒸れに弱い株かもしれないので、

その後の水やりは控えめに、明るい日陰で養生させて

秋になったら日向でしっかり復活させましょう。

枯れた葉を取り除いたら茎は綺麗でした。
→カットなどせずこのまま様子を見ながら育てます。

先日、様子がおかしい株を発見して養生しています。

大型の立派な株でしたが、春から梅雨の初めまで雨の当たる軒下に置いていたところ、

一番外側の葉が次々と黒くなっていき、触るとブヨブヨしていました。

葉をとると茎は綺麗な状態だったので、そのまま鉢から株を抜いてそのまま管理することにしました。

この株も蒸れによって葉が変色していたようです。

今のところそこで進行はストップしているので、

このまましばらく水は控え、明るい日陰管理で育てます。

究極の蒸れ対処法は、こうやって鉢から土ごと出して乾かしたり、土も取り除いて明るい日陰で管理が良いです。

そのまま転がしておくと形が崩れてきますので、

空の鉢などにさしておきます。

ダドレア・パキフィツム
大型で立派な苗でしたが次々と下葉が黒く変色していき、一回り小さくなってしまいました。
茎に異常はなかったので、土から出して乾燥させます。
進行がおさまった時点で、また水捌けの良い土に植えます。
水やりは最小限にとどめ、明るい日陰で管理します。

どんなに育てるのが上手な方でも、夏の蒸れで枯れてしまう事はあります。

しかし、春・秋でしっかり増やす事ができるのが多肉植物。

お気に入りの品種は、春・秋に増やしておくことも対策の一つです。

夏も、気温の落ち着いた時間を見計らって多肉植物をたくさん愛で、

健気に頑張る多肉達を楽しみましょう。

 

こちらのKAKERUシリーズは、蒸れない工夫がいっぱい詰まっています。
風によって乾燥しやすい環境を作りましょう。

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